超兵器ビオラスコープ

夢の中で俺は兵器開発の技師になっていた。
年代は第一次世界大戦の頃、場所は恐らくイギリスであろう。
俺とその仲間の技師達は、狭い部屋で何かの設計図を見ていた。
小さなリング型の透明な容器の中で赤青黄緑にぼんやりと輝く物質…。
何に使う物かはわからなかったが、それを皆は「ビオラスコープ」
と呼んでいた事だけは覚えている。
それに、これが完成した暁には勝利が確約されると言っていた事も。
ここで目が覚めてしまったので夢はそこで終わり。
起きてから「ビオラスコープ」についてPCで検索してみたが、
その単語にヒットするものは一つも表われなかった。
だから、その夢が単なる夢だったのか、
未完成のまま放棄された計画だったのか、
または完成したものの、それについてのデータは完全に隠蔽されているのか
どうかは知る由も無い。
ただ言える事は、その機械は既存のどの機械とも似ていないという事。
そして夢の中でも俺は眼鏡を掛けていたという事だ。