山形弁を考えてみる

山形弁の語尾の特徴として「〜べ」「〜ず」「〜にゃ」がある。

「〜べ」は基本的には疑問を表す語尾かな。
『昨日、芋煮食ったべ?』(昨日芋煮食べましたよね?)
『うぢのへな子どさ行ったんだべ?』(うちの娘何処に行ったんでしょう?)
「〜べ」の変化形として「〜びゃ」がある。
『芋煮食ったんだびゃー?』


「〜ず」は断定を表す言葉として使われる事が多い。
『サクランボは山形でも安く買えねえんだず』(サクランボは山形でも安く買えないんだよ!)
『んねず』(違う!)
「〜ず」を柔らかい感じにして使われるのは「〜だ」
『買えねえんだ』(買えないんですよ)
『んねんだ』(違うんだ)
ちなみに『んだ』は(そうだ)と言う肯定文になる。


「〜にゃ」は山形弁としてあまり認識されていないが、
結構使われている場面は多い。
断定にも否定にも強調にもならない文章で
「〜な」が更に訛ったものとして付く事が多い。
『芋煮は川ですんだにゃー』(芋煮は川でするんだよなー)
『んだなー』→『んだにゃー』(そうだなー)


それにしても、山形には「ん」から始まる文がなんと多いことか。
「さしすせそ」の発音が苦手な為、
例えば「そうだな」の「そ」を省略して訛った形と考えられる。
「七時」は「ななじ」で「しちじ」と呼ぶ人はあまり居ないし。