運命は静かに回帰する

ふとオレは気付いた。
京浜急行のことである。
京急に乗ったのは22歳の頃、id:azminと乗ったのが初めてだと思っていたが、
それはどうやら違ったようだ。
もっと、もっと前、オレは京急に乗ったことがある…。
ずっと忘れて、いや、忘れようとしていた悲しい思い出にそれは刻まれていた。
オレが自分自身の思い出を振り返る上で、もっとも悲しく情けない話、
『横須賀の五日間』のラストを飾ったのが京浜急行でなかったか。
海が近い始発駅(三崎口と思われる)
特急料金を取るでもないのにあのシート(2100系の事だ)
カーブを抜けるときのあの傾斜角。
間違いない、オレはあの時、京浜急行2100系に乗っていたんだ…。
まだ、電車のことも、社会のことも何も知らなかったあの頃に。
どうして今頃になって思い出したのだろう。



ちなみに、恥ずかしいことだが学生の頃まで「私鉄」の存在を知らなかった。
山形県にはフラワー長井線があったが、
山形市から遠いし地元の人しか乗らないしで認知していなかったのだ。
だから、京急に初めて乗ったときは「乱暴でやけに料金が安いJR」
成田に行く為に乗ったスカイライナーは「ぼろっちいJR」と思っていた。
いやはや、無知は恐ろしい。