経験は陰鬱のストレイジ

本当につまらない6年でした。
今までの人生を分母として考えるなら
それは6年という年月を遥かに超えた久遠の刻と言えるでしょう。
学業も中の下
運動神経も皆無
好き嫌いの多さが仇となり、給食を毎日残しては先生に怒られる昼下がり
異性にもてる筈も無く
クラス末端同士で鰯の群れの如くな日々
小汚い引き出し
薄く濁った北向きの窓
出来ない 逆上がり
運動会でのフォークダンス
授業参観



ぬ右手
遠足の写真 他と被写体数の対比
焼きつくアスファルト
出来る従兄弟
サッカー 「お前何もしなくていいから」
最新ゲームソフト 買えるのは半年後の正月
文化部
しかもかなりどうでもいい文化部
言い変えるなら
「少年時代は暗部、もしくは憂鬱のアーカイブ








「どうだ、思い出して憂鬱になっただろう?」
「ああなったよ。今も大して変っていない事実にな」