移り変わるもの達へ

こちらから電話するときに「(自分の名前)〜でした」
と言うのは山形県村山地方の人間のみ
というのはこれまで何度かTVに取り上げられているし、事実である。
他の地方の人からすれば、なんでいきなり過去形なのか?と思うかもしれないが、
これは事実を簡潔に伝える東北弁の最たる進化の形なのだ。


全てのものに現在形は存在しない。
全てのものは認識した瞬間にそれは過去のものとなっている
そして、0.0001秒先にもそれがそのままそれである保障は全く無いのだ。
オレが今、貴方に「もしもしタキノでした」と電話するとしよう。
そう、たしかにオレは今までオレだったのだ…。
だがしかし、これからもオレはそのままオレであるであろうか?
このままオレでいられるだろうか?
超速で流れ去る時間、偽られた永遠の中において
変り続けていく決意を正しく伝達する。
それが我々山形人なのだ。




日本一短い会話は山形弁
寒さで喉を痛めないように、言葉の省力化を追及した事も凄いが
たった一文字で感情を伝えることが出来る凄さ。
物事、感情を圧縮して正しく相手に伝えられる山形人達。
日本、いや、世界で最も進化した情報伝達手段を持っているのだ。