秘密墓地と何処にも行けない三桁国道
『何処にも行けない凍えた街に
無くした本体無くしたざわめき
忘れ去られた光の道が
山の、彼方に通るよ』
石油が臭う六畳の部屋と
窓の外には向うの世界
唯一誰かと繋がる箱の
右の上には「アナログ」
『何にも見えない凍えた空に
無くした境界無くした輝き
通い続けた田植えの道が
形、留めていないよ』
実家に届く当りつき葉書
誰も知らない本当の居場所
毎年増えてるあいつの家族
初めに見るのはカブ乗り
−あぁ取り戻す 失った日々を噛み締めるように
いま引き裂く 止まった日々を早送りするように
足元に 2から12の大きな数字が散らばる