20代のLAST SUMMER

今年もいつもの様に夏が終っていく。
しかし今年は何故かいつもより悲しい。
なぜ? それは今年が20代最後の夏だったからだ。
若さにしがみ付こうとしても
時の流れは無情に押し流す。
若いと言うだけで何か救われていたあの頃は
遠い思い出の中の物となりつつある。

俺の青年時代はどんなものだっただろうかと思い返す。
………
まぁ悪くは無かったかな。むしろ良かった方だろ。
他の人になったこと無いから比較出来ないけどさ。
でもまだ少し足りない。
中年時代という新たな物語の始まりには
青年時代の素晴らしい結末が必要だ。
まだ、まだ行くか? 夏の終わりを求めて。