2008-02-13から1日間の記事一覧

割と遠い日の思い出

歌う鶯を見上げるのを止めて、彼は私と視線を交わす。 彼なのか彼女なのか実はよく分からないのだが、 その時の印象から、彼は彼なのだと今でも思っている。 切れ長なその眼差しは私の瞳孔を突き破って、 遥か彼方を見ているのではないかと感じるほど鋭敏だ…