タキノ山を越える編

takino132006-07-01

仙台発苫小牧行きのフェリーの出港時刻は20:00、
車両を乗せる人の受付時刻は18:30までだったので午前中は余裕があった。
バイク屋でブレーキ調整をしてもらい、100円ショップで必要な物を買い足す。
家に戻り、荷物がきちんと載せられるか試してみる。
あまりシートが大きく無く、積載能力はほとんど無いに等しいが
これくらいならなんとかなるだろう。
旅は少しくらい不便な方がそれらしい。
緑のたぬきで腹ごしらえをした後、爪を切って眉毛も整える。
九日間も旅をするのだから、爪が伸びるとうっとうしいし危ない。
眉毛も放っておくとボーボーになってしまうから対処しておくのだ。
そんな感じで時間を潰し、15:00くらいに家を出る。
さっき試した通りに荷物を載せ、チョークを引いてエンジンを掛ける。
これからはオマエ(グラストラッカーBB)だけが頼りだ、どうかよろしく頼む。
荷物を積んだバイクに跨るのは難しい、
普段は右足を後ろに高々と上げ、そのまま右方向にずらして跨るのだが、
荷物がある場合はそれに廻し蹴りを食らわせてしまうことになる。
まぁそれも九日間のうちに良い方法が見つかるだろう。
15:15分 家を出発。長い旅の記念の一歩である。
しかしすぐに最初の困難は訪れた。
荷物が前に寄り過ぎているせいで、着座位置も前に寄ってしまい、
とても運転し辛いポジションとなってしまっている、
これでは仙台港に行くのさえ不可能だ。
仕方が無いのでその辺に停車し、荷物を載せなおす。
バッグを横向きにしたので安定が心配だが、フックで固定しまくったので
なんとかなるだろう。
この荷物で高速道路に乗るのも嫌だったので、関山峠を越える迂回コースを走る。
時間的にはかなりのロスが出るが、十分な余裕を取っているので問題無い。
国道48号線を走って関山峠に近づく。
天候は曇り、雨は降らなそうであるが日も射さない天気、
要するにもっとも山形らしい天候だ。
山形、オレは必ず帰ってくる。
そう思いながら関山トンネルへ入った。