地果てる三角

今日は一気に紋別まで走る事になる。
海沿いを延々と走るために道に迷う事は無いが、
長い距離と海からの強風に気を付けねばならない。
それにこのルートはネズミ捕りが多いと昨日聞いた。
そう気を引き締めて荷造りをしていると、
隣の部屋の250TR兄ちゃんは知床まで行くと言う。
それは…、それはきつそうだ。
兄ちゃんに別れを告げ、少し走った所にあるセイコマで朝食。
おそらくここは日本最北端のコンビニであろう。
腹も一杯になったので宗谷岬を目指す。
今回は海沿いでは無く、宗谷丘陵を経由して走ってみる。
ダイナミックで雄大、まさに北海道らしい風景と
ガイドブックや地図には書いてあるが、
まさにその通りの迫力ある地形だ。
視界の果てまで山ほどある大きさの丘陵が連なり、
その中腹では牛がのどかに草を食み、
強い日差しに照らされた雲の影がそれらを越えていく。
文章ではうまく表せないが、とにかく日本離れした
光景であった。



宗谷丘陵の中ほどまで走り、そこから左に曲がると
宗谷岬の真向かいに出られる。
まだ早い時間だと言うのに観光バスでいっぱいだ。
まぁ北海道が一番混むシーズンだから仕方が無い。
せっかくだから日本最北端の碑の前で写真を撮ろうと思ったら、
近くに居たバイク乗りのお兄さんが撮ってくれた。