名港水族館に行ってきた

急遽思い立ったので名港水族館に行ってきた。
平日だからガラガラだろうと思いきや、
遠足の子供達やら修学旅行の中学生やらで凄い混んでいる。
やれやれと思いながら入場すると、
目の前にいきなりイルカ水槽があるではないか。
水族館のメインといっても過言ではないイルカを前座に据えるとは、
これは只者じゃない予感がする。
彼ら(イルカ)はじっと見つめてきたり、
逆さに泳いだりとなかなかサービス旺盛だった。
これほど間近で彼らを見るのが初めてなので気付かなかったが、
意外と目つきが怖い。
隣で見ていた中年夫婦が
「イルカって太ってて豚みたいだわねぇ」
「そりゃそうだ、河の豚って言うくらいだからな」
と話していたが、それはフグだ。
隣の水槽に行って見るとこちらもイルカ水槽で、
小ぶりのイルカと大きめのイルカの二匹が泳いでいた。
ふと目を凝らすと、小ぶりのイルカの下腹部(イルカでも下腹っていうのか?)
から怪しげな屹立するフルメタアルケミストが顔を出している!
体は小ぶりだがこっちはメタルオーバーマンクラスではないか。
村上春樹の「風の歌を聞け」だったか「1973年のピンボール」で
鯨のペニスに対する文章があったが、
イルカでこれだけ凄いなら、鯨はどれだけ大きいんだろうと思ってしまった。
遠足の子供達が「ウンチだ!ウンチだ!」と叫び喚いていたが、
あと10年もすればあれがウンチでないことに気付けるはずだ。



ベルーガ水槽には母ベルーガと去年生まれたという子ベルーガが泳いでいた。
母親にぴったり寄り添って泳ぐ子ベルーガは可愛い。
11時にはイルカショーがあるらいいので、
早めに行って前列を確保する。
輪っか拾い、大ジャンプ、水掛け等等、彼らの素晴らしさを余す事無く堪能できた。
芸をする度にエサを貰っているところを見るに、
彼らと人間の間には経営者と労働者の雇用関係が結ばれており、
やっぱり彼らは人間に近い存在なのだと認識させる。



名港水族館に来た一番の目的、それは鰯を見るためである。
一日一回12時に給餌タイムがあり、
餌に群がる鰯たちが降り注ぐ光の雨の如く、あまりにも美しいのだ。