京急の湯

京急スーパー銭湯は案外遠い。
GENTLEMAN・POWERの話をしながら隣の駅くらい歩いたではないか。
傘置き場、下駄箱、ロッカーと立て続けに100円を取られ、
「これが資本主義か…」と囁いて風呂に入る。(後で戻ってきます100円)
金額こそ安くは無いものの、風呂の充実さはなかなか良いものである。
遠くまで歩いて来たかいがあったものだ。
ドス黒い風呂、しょっぱい風呂、冷たい風呂と色々ある。
「オーソドックスは知性の墓場よ」という恩師の言葉を思い返しつつ、
やっぱり基本を知らないといけない、と思って入った普通っぽい風呂は激浅であった。
これは子供風呂だ。
眼鏡無いと20cm先の文字が読めないのよな俺は。
それにしても混んでいる。金曜日で、しかも三連休前なのだから当然だ。
しかしこれでは特技の『空飛ぶ桶』を披露出来ないではないか。
あずみんとイイは髪を洗うために上がってしまったので、
既に洗った俺と、洗う部分が無いヤングで心頭滅却しながら水風呂に入る。
いや、心頭滅却したら更に冷たくなってしまうな。
その後、四人で美白黒々風呂(略してビグロ)にちょっと浸かり、風呂を出る。
ここで俺の『やっぱ銭湯ではコーヒー牛乳だよ派』と、
その他三人の『冷たいアイス美味しいよ派』で派閥争いが起こるが、
あずみんの「紳士はアイスを食すものだよ。」発言で転向する。
紳士は〜と言われちゃ黙ってられないのよ英国貴族としては。
ちなみにイイはどっちも食べてた。